岡村 愛奈(仮名)

学生・22歳

男梅

新型コロナウイルス感染症に罹患して家に閉じ込められてはや3日、体調も落ち着いてきたし暇だしと思って日記を始めたが、新型コロナウイルス感染症に罹患して家に閉じ込められているのでさっそく今日一日何もしていない。

 

療養中に干し梅をよくつまんでいる。ノーベル「男梅」シリーズの干し梅はかなりすっぱくておいしい。

 

梅本来の味が楽しめる、人気の男梅がほし梅となって登場。
こだわり抜いた一粒に、凝縮された梅の味わいをご賞味ください。

「人気の男梅がほし梅となって登場」とあるが、干し梅は「男梅」シリーズの中では比較的新しめのラインナップのようだ。いちばん初めは梅干し味のキャンデーから始まったらしい。てっきりスッパイマンみたいな感じで、初めにこういう梅干し寄りの商品「男梅」があって、その派生として「男梅」味のキャンデーやらグミやらが出てきたものと思っていたので意外だ。

そうするとこの「男梅」味の干し梅は「梅干しの風味を再現したお菓子の風味の干し梅」ということになるのか。奇妙なことだ。要するに「梅干し味の干し梅」という、ほとんどトートロジーみたいなことになっちゃうのではないか。何がこいつを「男梅」たらしめているのか、よくわからなくなってくる。

干し梅に味付けをする段階で、先行の「男梅」シリーズのお菓子に味を似せているということだろうか。そういうことなら意味は通じるが、それでは干し梅のプライドがあまりにもないがしろではないか。梅に似せた偽物の味を上塗りしておきながら、それを「梅本来の味が楽しめる」などとのたまう。こっちのほうがよっぽど「梅本来の味」だというのに!

あるいは、もっと好意的に解釈するとすれば、「男梅」の元ネタというか、「男梅」シリーズが今まで目指してきた梅干しの味の答え合わせとして出されたのが、この干し梅なのかもしれない。だとすればこの干し梅は間違いなく「男梅の味」だし、「梅本来の味」だともいえる。パッケージ裏の口ぶりからするとだいぶ苦しい解釈ではあるが。